不思議な世界の「ジュエリー」その2
素材不足を補った職人たちの努力
1820年頃までのジョージアンのジユエリーは、不思議なことに当時の交戦国、ナポレオン治下のフランスを模倣するだけのものであった。
デザイン的にもギリシャ・ローマ美術の模倣か、月や星、花などの植物といった、名前こそ[ネオ・クラシシズム]と言われるが、内容的には変わり映えのしない安易な装飾モティーフだけが主流であった。
この時代のジュエリーの一番の特徴は素材、特に金とダイヤモンドの供給が異様なまでに乏しかったために、いかに少ない金で表面積が大きいジュエリーを作るかに最大の努力が払われたことである。