カステラの底の紙
カステラの底についている紙
「カステラの下の紙?ちょっと、いい加減にしてよ。そんなもん、敷き紙かなんかに決まってるじゃない。たとえ、キチンとした名前がついていたとしても、それが何だっていうんだよ、え?」
と、襟首をつかまれても文句はいえないと思う。
「カステラの下に敷いてある紙」で十分に伝わるから。
カステラの下に敷いてある紙(以下、敷き紙)にこだわったのはほかでもない。
敷き紙についたカステラのおこげというんでしょうか、あれがバカにおいしいからです。
「あんなもののどこがうまいんだよ」という人がいたら、わたしはその人と徹夜で議論をしながら酒を飲む用意があります。
カステラの老舗文明堂に聞いてみた。
「あれですか?とくに名称というものはないんですが、ま、われわれは敷き紙と呼んでますけど」トホホ。
やっぱり敷き紙でしたカ・・・。
「ほら(見ろ。いったとおりじゃないか。バチン」
と、ひとつふたつほっぺた張られても仕方がないと思う。
でも、敷き紙についたカステラのおこげっておいしいと思いませんか?
おいしい理由はちゃんとありました。
「カステラを焼く際に、ザラメを敷いて焼くのであの部分はとくに甘味がほかより強いんでしよう」カステラのおこげをナイフでこそぎとって食べるうまさといったら。
マグロでいえば中オチみたいなものだと思う。